DMC-12ご購入に関する注意

DMC-1230年ほど前に生産を終了した自動車です。米国DMC本社にはフレームやボディーパーツをはじめとする全ての部品(ドライバーサイドのステンレススキンだけが欠品です。理由は???)の在庫があり、DMC-Jにも多くの主要部品の在庫がございます。米国本社では新車としてのDMC-12の受注生産も行っておりますが、少量生産であることと安全基準/環境基準にかかわる法制度上の問題から、日・米・欧において新車として登録することは不可能です。このような事情から、新車として生産される車両を含め、世界で流通するほとんど全ての車両が中古車扱いになります。しかしDMCグループの販売する車両は、そのほとんどがコンディションの良い低走行距離の個体で、きちんとメインテナンスされた車両は日常の使用に十分に耐えます。中古シャシにエンジンや足回り、電装系を新品部品に換装した車両も扱われておりますし、最近ではステンレス製のシャシも開発されております。
DMC-Jでは、これら優良中古車の個人輸入の代行も行っておりますので、ご用命ください。しかし一方で、日本の気候と道路事情は米国や欧州におけるものよりも過酷で、海外から輸入されたままのコンディションでは安心してご使用いただくことはできません。DMC-Jでは長年の経験に基づき、国内で安心してご使用いただけるように、足回りからエンジン調整/電装パーツの交換など、可能な限りの強化部品への交換を施してからユーザーにお届けすることを心がけております。30年前の車を所有し維持するにはそれなりの覚悟と予算が必要です。しかし、初期費用を除けば、車検を含むパーツならびにパーツ交換に必要な費用は新旧国産・外国車とあまり変わりません。

DMC-12のようなビンテージカーを最良のコンディションで維持するためには、それなりの出費が必要ですし、修理に時間を要することもあります。DMC-JDMC本社と連携する日本で唯一の協力会社ですので作業依頼も多く、修理とレストアの内容によっては、それなりの時間がかかることもあるからです。そのため、DMC-12一台だけを保有して日常の足とすることはお避けいただき、緊急事態に対応できるもう一台の自家用車の保有をお勧めします。もちろん、レンタカーを借りて乗り切ることも可能ではございますが、修理/メインテナンスの順番待ちで一ヶ月以上お預かりせざるを得ないこともありますのでご容赦ください。
 DMC-Jでは国内で保有されているDMC-12の売却の仲介等も行っておりますが、程度の良い個体の売り手がなかなか見つからないのが実情です。また、国内外を問わず、整備不良の個体では購入後に想像以上の出費を覚悟する必要があるばかりでなく、シャシに腐食が進んだ個体では修理不能と判断されることもありますのでご注意ください(そのような個体では、シャシを含めた腐食部分のパーツを完全に入れ替えることも可能ではありますが、パーツ代と工賃で新車購入以上の出費になってしまいます)。程度の良いDMC-12に格安の個体はないということをご理解の上、お探しください。

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